父親と母親の確執が与える影響とは?乗り越えるための方法についても解説

父親と母親の確執が与える影響とは?乗り越えるための方法についても解説

子どもの頃から父親と母親の間に確執があり、辛い思いをしてきたという方は少なくありません。それらの確執が、子ども時代だけでなく成長してからも大きな影響を与えるということはご存知でしょうか。

今回は、両親の間の確執が子どもに与える影響や、それらを乗り越えるための方法についてご紹介します。

父親と母親の確執にはどんなものがあるの?

父親と母親の仲が悪く、子どもながらに辛い思いをしたという方もいらっしゃるかもしれません。また、当時は気づかなかったものの、いま大人になって考えてみると両親の確執が見えてくるということもあるでしょう。

ここでは、家庭内でみられる父親と母親の確執について例をあげながら説明します。

父親と母親が常に罵り合っている

父親と母親の喧嘩といえば、どのような家庭にも起こり得ることのように思えます。

しかし、毎日両親が罵り合っている、常に喧嘩しているという場合には、機能不全家庭だといえるでしょう。その様子を隣の部屋で聞いていたり、時には暴力を止めに入って怪我をしてしまったりする子どももいます。

また、罵り合っているという関係の反対に、全く口をきかないというケースもあるでしょう。こういった父親と母親の確執を改善できないことを、まるで自分の責任のように感じてしまう子どもも少なくありません。

どちらかが一方的に相手に対して暴言を吐く

どちらか片方の親が相手に対して一方的に暴言を吐くというケースもあります。「誰のお金でご飯がたべられているんだ、どうしてこんな簡単な家事もできないんだ、どうして出世しないんだ」などといった言葉で攻めたてるというケースです。

これらは暴力を伴うDVであったり、精神的にどちらか片方を支配するようDVであったりすることもみうけられます。子どもは、どちらの味方をしてよいのかわからず、またその状況を改善できないことを長年後悔し続けてしまうのです。

父親と母親の確執のもとで育ったことでの影響

父親と母親の確執のもとで育った子どもにはどのような影響がみられるのでしょうか。
これらは、子ども時代だけでなく、その子どもが成長して大人になってからも大きな影響を与える可能性が高くなります。

怒りやイライラを抱えた子ども時代を過ごす

小学6年生を対象に行われたあるアンケートでは、父親と母親の仲がどのように子どもに影響を及ぼすのかということが調査されています。

このアンケートでは、「父親と母親の仲がよい」と答えた子どもの中で気持ちの安定をよく感じる人が60%だったのに対し、「仲が悪いと答えた子ども」では気持ちの安定をよく感じる人が27%しかいませんでした。

さらに、「父親と母親の仲がよい」と答えた子どものうち、怒りの気持ちやイライラをよく感じる人は11%しかいないのに対し、「仲が悪いと答えた子ども」のうち36%が怒りの気持ちやイライラをよく感じていると回答しています。

これらのアンケートで明らかなように、父親と母親の関係は、子どもの情緒面に大きな影響を与えることがわかっています。

アダルトチルドレン

アダルトチルドレンとは、家庭内での問題によってトラウマを得た子どもが大人になった状態の人のことを表す言葉です。これは正式な医学用語や診断名というわけではないのですが、自分自身の育ってきた環境を振り返り、より自分を理解するためのきっかけとして扱われています。

アダルトチルドレンは、機能不全家庭という状態の中で育った人に多くみられます。「父親と母親の確執が絶えない家庭だった」という場合も、この機能不全家庭に含まれるのです。

そのような環境で育ってきたために、よい子として偽りの自分を演じてしまう、自分の考えに自信がもてない、物事を最後までやりとげることが困難、誰かと親密な関係を築くのが難しい、パートナーとの健全な関係構築ができないなどといった、生きづらさを感じている人が多くいます。

父親と母親の確執を乗り越えるための方法

父親と母親の確執によって、何かしらの生きづらさを抱えているという人は、回復に向けてどのようなことをするのがよいのでしょうか。ここでは、対処法として考えられる方法をご紹介します。

グループミーティングに参加する

父親と母親の確執や不仲に悩まされてきたという当事者が集まるグループミーティングに参加するのも1つの方法です。

同じような経験をしているからこそ、話しやすかったり分かり合えたりということにもつながるでしょう。人との関わりの中で、自分の気持ちを整理したり、つらさを軽減したりするという効果が期待できます。

ナラティブセラピーをうける

セラピストの助けを借りながら、自分の成長を自ら語ることで自分の歴史を再構築していくというのが「ナラティブセラピー」です。

信頼できる専門家に話をするなかで、過去を違う角度から見つめなおせます。最終的には、自分自身が持っている本来の力や個性を自分で認められるようになるのが目標です。

まとめ

今回は、父親と母親の確執が与える影響や、それらを乗り越えるためにできることについてご紹介しました。過去は変えられないからこそ、今からできることに少しずつ取り組みながら、本来の生き生きとした自分を発見しましょう。そのためには、1人でその生きづらさを抱え込まずに、信頼できる人に話をすることが大切です。

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